PET-CTは、その名のとおりPET(陽電子放射断層撮影装置)とCT(コンピュータ断層撮影装置)が合体した装置です。当院では2004年12月、PET-CTを導入いたしました。
PETはおもに代謝機能の活性の情報を、CTは位置、形や大きさといった形態的な情報を画像化します。PET-CTの最大の利点は同時にPET画像とCT画像の重ね合わせ画像(融合画像)の撮影ができることです。
PET-CTでは2つの画像の重ね合わせの実現により、がんや転移巣をその臓器と同位置で同時に画像化することが可能となり、診断精度が飛躍的に向上しました。また、PETとCTが一度の検査ですむことで、患者様の負担も軽減されました。
画像をクリックするとPET-CT融合画像がおおきな画像でご覧いただけます。
当院は2005年8月、放射線治療システム・トモセラピーを国内ではじめて導入。検査・治療体制のさらなる強化をはかりました。
がんの発見と治療に大きな力を発揮するPET-CTは、トモセラピーとともに、その後の治療の方向性を決定する上で非常に力強い味方となっています。
PET-CTによる検査はFDG(注1)という薬剤を注射する以外は、痛みも苦痛もほとんどありません。
FDGは専用の薬剤投与機を使い、正確かつ安全に投与されます。
FDG注射後は50分程度安静にしていただき、薬剤が全身に行き渡ってから撮影をおこないます。撮影中は30分程度じっと横になっているだけです。投与されたFDGは尿とともに排出されます。
(注1) FDG:フルオロデオキシグルコースの略で、陽電子(ポジトロン)を放出する、ブドウ糖によく似た薬剤(検査用ブドウ糖)。がん細胞は正常の細胞の3倍から8倍のブドウ糖を取り込むといわれており、PETではこの性質を利用してFDGの集積の状態を調べることで、腫瘍の有無を判定します。
PET検査は、頚部から骨盤部までほぼ全身を一度に検査できます。がんは早期発見が大切です。PET検査で早い時期にがんを発見できれば、その後の治療の効果も大きくなります。
特に、PET-CTはがんの治療の際に転移や再発を調べるのに非常に有用です。がんとその臓器を同時に見ることができるので、的確な治療方針を立てることができます。
当院では2007年3月、新PET-CT「ディスカバリー・ST・エリート」を導入。新PET-CTは、従来機種とは異なる画像構築計算をおこなっているため、従来機種よりも鮮明な画像を提供することが可能となりました。
現在当院ではPET単独機1台、PET-CT2台の3台体制でPET検査をおこなっています。
画像をクリックすると新PET-CT「ディスカバリー・ST・エリート」画像がおおきな画像でご覧いただけます。
"放射線"というとX線検査と同様、被ばくが心配されますが、PET自体の被ばく量は2.2ミリシーベルトと、胃のX線(バリウム)検査・4ミリシーベルト、自然界から受ける年間被ばく量・2.4ミリシーベルトと比べても低い値です。PET検査による、人体に対する被ばくの影響はきわめて低いと考えられています。
当院では2003年よりPETの特徴を最大限に生かした「がんドック」を実施しています。
検査項目はPET-CT検査の他、CT・エコー・MRIの画像診断、血液検査など全68項目。所要時間は開始から終了まで約3時間30分ほどです。
がんと診断された患者様に対して、健康保険を適用してPET検査を受けることができます。一定の用件を満たす場合、保険が適用されます。
(一部保険が適用とならない疾患があります。お問い合わせください。)