突発性難聴
耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、突発性難聴の総合的な診療をおこなっています。
どんな症状ですか?
- ある日突然、急に片方の耳の聞こえが悪くなる病気です。
- 全然聞こえなくなる重症例から、何となく耳のつまった感じがする軽症例までさまざまです。
- 聞こえの検査(聴力検査)ではっきりします。
難聴以外の症状はありますか?
- めまい:景色や自分のからだがぐるぐる回り、吐き気をもよおす。
- 耳鳴り:低い音の聞こえが悪い場合、「ブーン」「ボー」など響く感じの音が鳴ります。高い音の聞こえが悪い場合、「キーン」などの金属音になります。低い音も高い音も聞こえが悪い場合、混じり合うのでセミが鳴く「ジー」などの音が聞こえます。
どこが悪いの?

音の伝わり方
音は上図のように外耳―鼓膜―耳小骨―蝸牛―聴神経―脳へと伝わりますが、突発性難聴は蝸牛(かたつむり)の中の音を感じる神経細胞(有毛細胞)の障害で起こるといわれています。
原因は何ですか?
- 過度のストレス(過労、心労、睡眠不足)により、蝸牛(かたつむり)を流れる細い血管の血液の流れが悪くなり、神経細胞への栄養が足りなくなる。
- 心臓病、動脈硬化、糖尿病、高血圧などの持病がある患者さんにおいては、小さな血のかたまり(血栓)で血管がつまってしまい、酸素が行き渡らなくなる。
などが考えられています。
治療法を教えてください
蝸牛(かたつむり)の血液のめぐりをよくして神経細胞をもとの状態に戻すため、副腎皮質ステロイド剤(プレドニン)や神経の栄養剤(ビタミンB12など)を使用します。
- 軽症の場合や入院できない場合
- 内服薬で治療します。副腎皮質ステロイド剤(プレドニン)は徐々に減らして、10日から14日くらいで終わります。医師の指示通りに服用してください。胃薬も処方されます。
- 重症の場合
- 入院の上、副腎皮質ステロイド剤の点滴、神経の栄養剤の点滴、血液の巡りがよくなる薬の点滴など5時間から7時間ほどかけておこないます。入院して仕事やストレス、多忙な状態を離れてリラックスするのも重要です。
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- プレドニンの副作用として高血糖、胃潰瘍、肝機能障害などの可能性があります。予防に胃薬を内服します。また、目がさえて寝付けないこともあります。顔、皮膚ににきびが出ることもあります。
- 副腎皮質ステロイド剤(プレドニン)の点滴によって血糖値が上がります。糖尿病の患者さんにはプレドニンの代わりに別の薬(プロスタグランジン)の点滴をします。
- 発症して早期で、めまいがない場合、酸素の釜に入って、高圧酸素療法をおこなうこともあります。閉所恐怖症の方はできません。耳が痛くなりますが耳抜きで治ります。
- 退院したあともよくなるまで1週間から2週間に一度の通院が必要です。
治りますか?
今までの患者さんをみますと1ヶ月から2ヶ月の間に、元通りになる:70パーセント、改善したが元通りではない:25パーセント、よくならない:5パーセントくらいです。聞こえが治っても耳鳴りが続くことがあります。以下のことがいわれています。
- 治りやすい方
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- 低い音のみ聞こえが悪い
- 聞こえがそれほど悪くない
- 若い方
- 治りにくい方
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- 聴力検査で聞こえが悪い
- 高血圧、糖尿病、腎臓病などの内科の病気がある
- 病院に来るのが2週以上と遅れた
- 入院を勧められたが断った