反復性中耳炎・滲出性中耳炎における鼓膜チューブ治療
抗生剤などの飲み薬や鼓膜切開などの処置でも中耳炎を繰り返す、よくならないお子様に対し、当院では鼓膜チューブ挿入術をおこなっています。北斗クリニック耳鼻咽喉科・頭頸部外科を受診してご相談ください。
どうしてチューブを入れるの?
左図のように鼓膜の奥の中耳に膿(うみ)がたまると耳が痛くなり、不機嫌になったり夜泣きすることもあります。また熱が出ることもあります。膿がたまる原因は、風邪を引いて鼻やのどに炎症がおきて、細菌が耳管を通って中耳に入ってくるためと考えられています。また最近、抗生物質が効きにくい菌(耐性菌)が増えてきました。いろいろな治療をしても急性中耳炎を繰り返す場合(反復性中耳炎)、チューブを入れることにより中耳の炎症がよくなり、中耳炎になりにくくなります。
もうひとつ、膿でなくても水(滲出液)がたまったままで抜けず、聞こえが悪くなる場合があります(滲出性中耳炎)。この場合もチューブを入れると空気の出入りがよくなり、水がたまらなくなります。

チューブのよいところは?
- 膿や水(滲出液)がたまらない
- 反復性(急性)中耳炎になりにくい
- 抗生物質や中耳の水を引かせる薬を飲まなくてよい
- 月に1度耳鼻科に通うだけでよい
- 聞こえがよくなる
チューブのデメリットは?
- 鼓膜に穴が開いているので耳に水が入らないように注意が必要
- ときどき、耳だれが出ることがある
チューブを入れたら痛いの?
- 入れたあと少し違和感があるかも知れませんが、すぐにおさまります。
チューブを入れたら聞こえは?
- 鼓膜に穴が開いた状態ですが、聞こえはよくなります。
せっかく入ったチューブが抜けることがあるの?
- チューブを入れたあと、すぐ抜けてしまうことがあります。中耳炎の炎症が強く、膿がたっぷりたまっていた場合、耳だれで押し流されて出てしまうことがあります。その場合、後日入れ直すことがありますが、経過をみることが多いです。
チューブはどのくらい入っているのですか?
- 数ヶ月から1年くらい入っています。自然にとれて耳の穴の中にくっついていることもあります。2年ほどたって抜けない場合は、外来で簡単に抜くことができます。
チューブが入っているとき注意することは?
- チューブの穴を通って水が中耳に入っていくと中耳炎になり、耳だれが出ることがあります。風邪を引いた場合も耳だれが出ることがあります。その場合、抗生物質を飲んだり、点耳液を使用します。
チューブが入っている間、お風呂は?
- 綿を耳に入れ、お湯が入らないようにした方がよいです。
チューブが入っている間、水泳は?
- もぐった場合、飛びこんだ場合、チューブの穴を通って水が奥に入っていく可能性があります。耳栓をしたあと、耳を覆うように水泳キャップをきちんとする必要があります。耳栓については北斗クリニック耳鼻咽喉科・頭頸部外科でご相談ください。
チューブが入っている間は耳鼻科に通うの?
- チューブが耳あかでつまったり、自然に抜けたり、耳だれが出ていることがあります。定期的に通院してください。
チューブが抜けたあとは?
- チューブが抜けたあと鼓膜の穴は自然に閉じます。しかし、まれに鼓膜に小さな穴が残ることがあります(5パーセント)。穴が残ることで耳だれが出やすいなど不都合がある場合、成長してから穴を閉じる処置(手術)をすることがあります。
「反復性中耳炎・滲出性中耳炎における鼓膜チューブ治療」を読まれた方が読んだ記事