放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)

頭頸部腫瘍センターでおこなっている放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)についてご説明します。

放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)について

当センターでは放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)を中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がん、上顎がんに取り入れています。頭頸部がんに対するこの治療は20年ほど前に米国で開発され、日本では10年程前からおこなわれていますが、国内でこの治療をおこなえる施設は限られています。

放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)による治療

放射線併用超選択的動注化学療法(動注療法)の図解 がんを栄養する血管の画像

これは週に1度程度、足の付け根の大腿動脈からカテーテルと呼ばれる細いくだをがんの近くまで持っていき、抗がん剤を30分程度の時間で大量に注入し、がん細胞を一気にやっつける治療法です。抗がん剤によって腎臓が傷害されることがあり、中和するために解毒剤を抗がん剤の全身をまわる前の静脈に同時に注入します。それに加えて放射線治療(トモセラピー)も連日おこないます。

がんの手術では嚥下(飲み込む)、発声(声を出す)などの働きの一部またはすべてが失われる可能性があります。この動注療法によって、手術をおこなわず、喉頭、咽頭など臓器が温存され、手術と遜色ない治療効果が証明されています。当院では耳鼻咽喉科・頭頸部外科医、放射線治療医、血管造影専門医が協力し、動注療法を積極的におこなっております。

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