形成外科PLASTIC AND RECONSTRUCTIVE SURGERY

形成外科は2004年に開設いたしました。
当初は北海道大学形成外科からの出張医による外来診療からスタートし、 現在では常勤医1名および北大病院の医師により外来・手術をおこなっています。
当科は北大形成外科の関連施設であり、土曜日は北大病院の医師が出張外来をおこなっております。
また、当科は2012年4月に日本形成外科学会より、日本形成外科学会認定施設として認定されました。
患者さん一人一人に対して、良質な医療を提供できるよう心がけて診療をおこなっております。

顔の部分の治療をご希望の患者様へ

顔にできたできものやあざなどの治療をご希望の患者様は、診察時、患部にお化粧(下地も含め)をなさらずにお越しください。
※ お化粧をされたままの場合、診察等が難しい場合がございます。ご協力をお願いいたします。

ボツリヌス療法(保険診療)

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌によって作られる毒素(ボツリヌストキシン)を注射して、緊張している筋肉を麻痺させ、筋肉の緊張によっておこる眼瞼けいれんや片側顔面けいれんの症状を改善する治療方法です。

■方法
ボツリヌス療法は、緊張している筋肉に希釈したA型ボツリヌストキシンを直接注射するという方法でおこなわれます。入院する必要はありません。当日は顔を強くこすることを避けていただいています。それ以外は、普段と同じように過ごすことができます。
注射液の中にはボツリヌス菌は入っていませんので、注射後、体内でボツリヌス菌が繁殖するなどということはありません。

■作用
ボツリヌストキシンは、神経と筋肉の伝達を遮断して、筋肉の緊張を取り除きます。ボツリヌストキシンは、注射した筋肉とその周りにある筋肉にしか作用しません。
つまりボツリヌス療法とは、筋肉にボツリヌストキシンを注射することによって、注射をした筋肉とその近くの筋肉だけの緊張を取り除き、効果を得る治療方法です。

■効果と持続
治療当日には、ほとんど効果は現れません。通常では、2日から3日してから、徐々に効果が現れてきます。治療の効果は1週間から2週間程度で安定し、数ヶ月持続した後、数週間かけて効果が消えていきます。そのため、安定した治療効果を維持するために、効果がなくなったら、再度治療をおこないます。

■注射箇所
・眼瞼けいれんの場合
通常は1眼あたり6ヶ所、まぶたの筋肉内に注射します。

注射箇所

・片側顔面けいれんの場合
顔面筋のうち強いけいれんが見られる部位に注射します。強いけいれんがある筋がいくつもある場合は、分割して注射します。

■副作用
ボツリヌストキシンは、長くても数ヶ月で効果が消えてしまいます。副作用の多くは薬の効きすぎによるもので、ほとんどは効果の消失とともになくなります。

■診療
・治療対象
眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、原発性腋窩多汗症

・使用する薬剤
ボトックス®
ボツリヌストキシン(ボツリヌス毒素)は、ボツリヌス菌によって作られる毒素です。このことから、使用をためらう方もいますが、ボツリヌストキシンは、正しく使えば、決して危険な薬ではありません。

【自己負担額】
眼瞼けいれん、片側顔面けいれんの場合:2万円程度(外来処置、3割負担の場合)
原発性腋窩多汗症の場合:3万円弱(外来処置、3割負担の場合)

■疾患

<<眼瞼けいれん>>
眼瞼けいれんとは、目の周りの筋肉がけいれんして、目があけにくくなり、まばたきがうまくできなくなる病気です。40代以上の女性に多く、筋肉の運動を抑制する脳内のシステムが機能障害をおこすことによって生じると考えられています。

【症状】
眼瞼けいれんの初期症状としては、まぶたの不快感、まぶしく感じる、まばたきが多くなる、などがあります。症状が進行すると、まぶたが頻繁にけいれんし、目をうまく開けていられないため、人や物にぶつかるなど、生活に支障が出るようになります。さらに進行すると自分の意思ではまぶたをあけることができなくなり、視力には問題ないのに機能的に盲目状態になります。
症状の進行は早くありませんが、何もしないでいて、自然に症状が軽くなることはほとんどありません。精神的な緊張の影響を受けることも多く、普段は重い症状があるのに、診察室では症状が出ないということもあります。また、症状は通常、両眼におこりますが、左右差があることも少なくありません。

-よく見られる症状-
・まぶしい
・目を開いていられない、目をつぶっていたほうが楽
・目が乾く
・外に出ると目が開けにくくなる
・目に違和感がある

【治療】
眼瞼けいれんの治療には、ボツリヌス療法、薬物内服療法、手術があります。

1. ボツリヌス療法
目の周りの筋肉に緊張をやわらげる薬(ボツリヌストキシン)を注射する治療方法です。治療時間も短く、入院も不要で、その日から普段と変わりなく生活をできます。効果の高い治療方法ですが、効果の持続期間が数ヶ月のため、何度も繰り返し治療を受ける必要があります。

2. 薬物内服療法
向精神薬や抗てんかん薬などの内服による治療です。

3. 手術
まぶたの筋肉を一部切除したり、皮膚を短くする手術などがあります。

<<片側顔面けいれん>>
片側顔面けいれんとは、通常、片側の顔面筋が自分の意に反してけいれんし続けてしまう病気です。発症の原因としては、顔面神経が脳幹から出る部分で、血管によって圧迫されるためにおこることが多いと考えられています。

【症状】
はじめの症状は、左右どちらかの上まぶたか下まぶたのけいれんに始まり、進行すると、同じ側の目の周りの筋肉や口の周りの筋肉もけいれんするようになります。重症になると、けいれんが持続するようになってしまいます。症状は眠っている最中でも治まりません。

【治療】
片側顔面けいれんの治療には、ボツリヌス療法、薬物内服療法、手術があります。

1. ボツリヌス療法
けいれんしている顔の筋肉に緊張をやわらげる薬(ボツリヌストキシン)を注射する治療方法です。治療時間も短く、入院も不要で、その日から普段と変わりなく生活をできます。効果の高い治療方法ですが、効果の持続期間が数ヶ月のため、何度も繰り返し治療を受ける必要があります。

2. 薬物内服療法
向精神薬や抗てんかん薬などの内服による治療です。

3. 手術
片側顔面けいれんの原因である血管による神経の圧迫を取り除く手術がおこなわれます。これは片側顔面けいれんの根治療法であり、この手術を受けた大多数の方はこの手術によって治癒します。詳しくは、脳神経外科を受診してください。

しみとり治療(自費診療)

しみとり治療では、形成外科医が専用のレーザーと塗り薬を使用し、ご本人の希望を考慮しながら、最善の治療を提供できるよう心がけています。

■治療例
しみとり治療前
しみとり治療中

・大きいしみはレーザー照射後2ヶ月の状態で、赤みは落ち着いています。
・小さいしみはレーザー照射後1週間の状態で、まだ赤みがあります。
・レーザー照射1週間後からハイドロキノンを塗っていただいています。

■診療
・治療対象
しみ、そばかす

・使用するレーザー機器
Qスイッチアレキサンドライトレーザー(アレックス)

・使用する薬(塗り薬)
ハイドロキノン:メラニン色素の産生を抑えるお薬です。
トレチノイン:皮膚のターンオーバー(注1)をうながすことにより、すでにできてしまっているしみをとれやすくするお薬です。

(注1)ターンオーバー:今表面にでている皮膚の下で作られている新しい皮膚が、だんだん表面に押し上げられ、古い皮膚がアカとなってはがれ落ちることで、いわゆる「新陳代謝」のことです。通常、皮膚は約28日間で「ターンオーバー」するといわれています。

【しみとり治療をご希望の患者様へ】
顔のしみとり治療をご希望の患者様は、診察時、しみの部分にお化粧(下地も含め)をなさらずにお越しください。お化粧をされたままの場合、診察等が難しい場合がございます。ご協力をお願いいたします。

■料金について
照射面積と費用

・診察料(毎回)
初診の患者様 3,000円
再診の患者様 1,000円
※前回受診時より1年以上受診されていない患者様は初診扱いとなります

・レーザー治療(1回ごと・照射面積別に異なります)
1㎠未満:3,000円
1㎠から4㎠の間:5,000円
4㎠以上:10,000円

・レーザー治療時に使用する医療材料費用
レーザー照射時に使用する麻酔シール(ペンレス)1枚:500円
レーザー照射部位に貼付する創傷被膜材(デュオアクティブET)1枚:500円
※いずれも使用した枚数分の代金がかかります

・軟膏(塗り薬)治療
ハイドロキノン:10グラム 1,000円
トレチノイン:10グラム 2,000円


■よくあるご質問
1. 治療全般
-基本的な治療の流れを教えてください-
まず十分な診察とカウンセリングをおこないます。当科では、レーザーもしくは塗り薬による治療をおこなっています。境界がはっきりしていて濃いしみには、まずレーザー治療をおこない、色素を落とした後、塗り薬(ハイドロキノン)による治療をおこなうことが多いです。境界がはっきりせず、ぼんやりと薄く広いしみは、数ヶ月の時間はかかりますが、塗り薬(ハイドロキノン、トレチノイン)だけで効果のあることがあります。また、レーザー治療のできない種類の"しみ"(肝斑など)もあります。相談の上、もっとも効果的な治療法を選択します。

-しみとり治療にはどのくらいの期間かかりますか-
レーザー治療をした場合、1週間黄色の貼りもの(創傷被覆材デュオアクティブET®)をしていただきます。1週間後に貼りものをはがしたとき、一皮むけてピンク色の肌が現れます。ほとんどの場合、そのときに一皮むけなくても、数日以内に自然にはがれてきます。レーザー治療1週間後より、塗り薬(ハイドロキノン)による治療を開始し、ピンク色の肌が周りの皮膚の色になじむのに1ヶ月から3ヶ月かかります。

塗り薬のみによる治療の場合、実感できる効果が現れるまで、早くても3ヶ月から6ヶ月かかることが多いです。通常、1年以上塗り薬による治療を続けられる方がほとんどです。
以上は大まかな目安であり、しみの部位、状態、大きさなどによって治療期間は異なります。


2. レーザー治療について
-1回のレーザー照射時間はどのくらいですか-
しみの部位や大きさにもよりますが、1秒間に1回から2回レーザーを照射しますので、1回の治療時間は数分です。

-痛みはありますか-
無麻酔では、レーザー照射時に輪ゴムではじかれたような痛みがあります。当科では、約1時間前からあらかじめ照射する部位に麻酔効果のあるシール(ペンレス®)を貼ってから照射しますので、痛みはほとんどありません。

-照射後の肌の状態はどのような感じですか-
照射直後は、軽いやけどの状態ですので、多少ヒリヒリすることがあります。痛み止めが必要になることは、ほとんどありません。また、レーザー治療直後から黄色の貼りもの(創傷被覆材デュオアクティブET®)を1週間貼りますので、普段の生活では見えません。この貼りものは、照射部からの浸出液を適度に保持し、治りをよくするためのものです。

-照射後はどんな処置が必要ですか-
貼りものが白くふやけてきたら、2日から3日ごとにはがして、きれいに洗った後に、新しいものに貼り直す必要があります。貼り直すタイミングであれば、何も貼らない状態で入浴可能です。また、この貼りものは防水性で簡単にははがれませんので、貼ったままで入浴や運動に制限はありません。

-照射後、気を付けなければいけないことはありますか-
レーザー治療後は患部への日焼けをできるだけ避けてください。外出時は日焼け止めクリームを忘れずに塗ってください。当科では資生堂 2e(ドゥーエ)スキンケアシリーズの 2e UV Sunscreen という敏感肌用日焼け止めクリームを扱っています。コトブキ調剤薬局でお買い求めください。いずれも40グラム 2,200円(税込2,310円)です。ご希望の方には、無料サンプルを差し上げています。

2e UV Sunscreen SPF50+, PA+++
2e UV Sunscreen SPF45+, PA+++(ノンケミカル)

3. 塗り薬について
-いつ、何回、どのように塗ればいいのですか-
基本的には朝晩2回、洗顔・入浴後です。まず化粧水や乳液を塗った後、しみに対して清潔な綿棒を使用して塗り薬(ハイドロキノン、トレチノイン)を塗ります。
2剤を併用する場合は、トレチノインを先に塗り、5分間おいてからハイドロキノンを塗ります。外出する場合は、最後に日焼け止めクリームを塗ります。

-使用時、気を付けなければいけないことはありますか-
トレチノインは催奇形性(注2)のある薬ですので、妊婦の方および妊娠を希望されている方は使用できません。塗り薬は、医師の処方にしたがって使用することが大変重要です。

(注2)「催奇形性」とは、体内に取り込まれた場合、「胎児に奇形を生じる」恐れがある物質です。トレチノインは内服による催奇形性が報告されています。外用は安全とされていますが、妊婦の方および妊娠を希望される方にはおすすめすることができません。ご了承ください。

形成外科予定表

北斗クリニック

  
午前杉井杉井杉井杉井※1
午後杉井
(14時〜)

【受付時間 】
月・水・木・金・土 8:00~ 11:30
  火 12:00~ 16:30

【診療時間 】
月・水・木・金  9:00~ 12:00
  火 13:00~ 17:00
  土  9:30~ 12:00

※1:出張医(北大、筑波大)が輪番で9時30分から診察します

休診
平成30年 5月
5/12(土)午前 外来休診
外来担当医師
【北斗クリニック 形成外科 土曜日の診察について】
平成30年 5月
5/12(土) 休診
5/19(土) 関堂医師
5/26(土) 石川医師

平成30年 6月
6/ 2(土) 舟山医師
6/ 9(土) (未定)
6/16(土) 前田医師
6/23(土) 大澤医師
6/30(土) 林医師

医師ご紹介DOCTOR

対応疾患紹介TREATMENT

外傷/顔面骨骨折/熱傷(やけど)/治りにくい傷/床ずれ/ケロイド・肥厚性瘢痕/ほくろ、あざ/皮膚・皮下のできもの/皮膚がん/ガングリオン/乳がん術後の乳房再建/多合趾症/副耳/先天性耳瘻孔/臍ヘルニア(でべそ)/眼瞼下垂症(まぶたの垂れ下がり)/睫毛内反症/顔面神経麻痺/腋臭症/陥入爪・巻き爪/陥没乳頭

診療科のごあんないDEPART

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当院で対応可能な疾患や、特徴的な治療技術を紹介しております。

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