ロシア連邦で日本式リハビリテーションセンターを開院

平成30年5月16日

日揮株式会社(代表取締役会長：佐藤雅之、横浜本社：神奈川県横浜市西区2-3-1)と社会医療法人北斗（理事長：鎌田一、北斗病院：北海道帯広市稲田町基線7-5）は、2017年7月にロシア連邦ウラジオストク市において、合弁にて事業会社JGC Hokuto Healthcare Service, LLC 社を設立し、同国におけるリハビリテーション事業に着手しておりましたが、このほど、2017年10月に着工した入居予定のテナントビル・フロアの内装工事が竣工し、北斗病院のリハビリスタッフによる、ロシア/リハビリ医師に対する日本及び現地ウラジオストクにおける充分なトレーニングを経て、2018年5月に開院する運びとなりましたのでお知らせいたします。

開院にあたって、5月16日、ロシア連邦政府関係者、沿海地方政府関係者、ウラジオストク市内医療関係者、日本政府関係者の来賓の方々をお招きし、出資会社2社のトップマネジメントが出席してグランド・オープニングセレモニーを開催いたしました。

本事業は、ウラジオストク市内に日本式のリハビリテーション医療を提供するクリニックを開設し、日本人セラピストの指導・助言のもと、質の高い医療サービスをロシア連邦国民を中心に提供するものであり、2016年12月に日露両政府が合意した8項目の「日露経済協力プラン」に沿った取り組みとなります。整形外科や神経内科領域の回復期の患者に、効果的な医療を提供するとともに、ロシア人医療従事者の医療技術の向上に貢献することで、ロシア連邦の医療の質の向上の一助になろうとする試みです。

会社概要：日揮

日揮は、1928年、日本初のエンジニアリングコントラクターとして設立され、90年にわたり、LNG、石油化学などのエネルギー・化学分野から、医薬、医療、環境、原子力などに至る幅広い分野において、80ヵ国以上で2万件に及ぶプラント・施設の設計・調達・建設工事（Engineering, Procurement and Construction : EPC）事業を遂行してまいりました。
ロシアにおいてはヤマールLNGプラント建設を受注し現在建設中、また、ハバロフスク市では温室野菜栽培事業に投資して、美味しくて安心して食べられる新鮮な野菜を供給しています。
医療分野においては30年以上にわたり250件以上の病院を建設した実績を有しており、東京都立松沢病院のPFI事業への参画、カンボジア王国における病院運営事業への取り組みなど、国内外で医療分野において数多くの実績と知見を蓄積しております。また、2016年5月に発表した新中期経営計画「Beyond the Horizon」では、海外における医療事業の拡大を目指しております。生活の質の向上や高齢社会の進展などを背景に、高度な医療への需要は世界各地域で高まっており、地域のニーズに合わせた医療施設の設計・建設、医療施設の運営を通じて医療水準の向上に寄与してまいります。

会社概要：社会医療法人北斗

1993年に北海道帯広市で脳神経外科を中心に北斗病院を開院。道東・十勝圏域において予防医療から高度先進医療～在宅医療・介護へのシームレスなサービスを展開する社会医療法人。2016年からは埼玉県北部医療圏において、十勝圏域での取り組みをモデルに体制構築すべく医療法人 熊谷総合病院（310床）の経営支援を開始。
急性期医療および核医学や遺伝子診断などの高度先進医療の展開を中心とする北斗病院（267床）、回復期リハビリテーションを担う十勝リハビリテーションセンター（199床）を中心に、熊谷総合病院を合わせて、グループ合計、医療/介護総計で約1,000床を有する。
ロシアにおいては、2013年にウラジオストクにて現地医療者の診断技術向上と第2次予防医療（検診）の普及を目的にした北斗画像診断センターを開設。毎年多くの地元住民に利用されており、HOKUTOブランドのもと日本医療の展開・普及に取り組んでいる。

施設の概要

下記表は左右にスクロールしてご覧になれます。

プレスリリース：ロシア連邦で日本式リハビリテーションセンターを開院（PDF形式）