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北斗トップ > 当院の対応疾患・治療技術 > 急性扁桃炎・扁桃病巣疾患

急性扁桃炎・扁桃病巣疾患(きゅうせいへんとうえん・へんとうびょうそうしっかん)

耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、扁桃腺が関連した病気について総合的な診療をおこなっています。

■扁桃腺が関連したいろいろな病気

1. 急性扁桃炎

風邪を引くと扁桃腺が化膿してのどが痛くなったり、高い熱が出たりする方がいます。それを急性扁桃炎といいますが、繰り返した場合、反復性扁桃炎といわれます。
ウイルス(風邪)によるのどの炎症、ストレスやタバコなどの刺激による衛生状態の悪化、のどの細菌の乱れなどが誘因となり、扁桃腺の抵抗力や免疫力が低下し、扁桃炎になるといわれています。溶連菌は大人の場合20パーセント、小児の場合30パーセントに検出されます。

【治療】
のどの痛みのみで軽い場合は消炎鎮痛剤、うがいなどをおこないます。発熱を伴う場合には溶連菌に有効なペニシリン系の抗生物質が処方されます。
高熱や首のリンパ節が腫れて、体がだるい場合では数日間の安静が必要であり、入院して抗生物質の点滴をすることもあります。
年に4回以上の扁桃炎を繰り返す場合、扁桃腺を取る手術が有効です。

2. 扁桃腺が関連した全身疾患(扁桃病巣疾患)
―扁桃病巣疾患は扁桃腺を取ると良くなります―
扁桃病巣疾患とは「扁桃自体はほとんど無症状か、軽い痛みや異和感がある程度であるが、それが原因となって扁桃から離れた臓器(皮膚、関節、腎臓)に引き起こされる疾患」をいいます。
これまで多くの難治性の病気が扁桃病巣疾患であることが分かってきています。
扁桃を取る手術をすると多くの患者様の症状が改善します。

■どのように診断するのでしょうか?

まず患者様から正確な病気の情報を得ることからはじまります。
扁桃の炎症を繰り返してないか、扁桃の炎症によってひどくなるような他の部位の病気を持っていないか、尿の異常を指摘されたことはないか、たばこを吸っていないか(たばこを吸っていると術後の改善率が下がります)などを聞きます。
それ以外にも炎症反応やASO値などの血液検査、尿検査、扁桃の細菌検査があります。
それらの検査を総合的に判断し、手術が必要かどうかを判断します。

■扁桃を摘出して、何か問題になるのでしょうか?

扁桃は免疫(体の病原体に対する抵抗力)に関係した細胞がたくさん集まっています。
1才ぐらいまでは細菌、ウイルスなどの病原体がのどの奥や食道に入らない役目をしているといわれています。
しかし、1才以降は全身的な免疫力が獲得され、扁桃の役割はほとんどなくなります。
逆に扁桃病巣疾患を起こすこと以外にも急性扁桃炎になったり、扁桃が腫れていびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になったりします。
よって扁桃を摘出してもほとんど問題は起きません。

■扁桃摘出術(扁摘)によってどの程度治るのでしょうか?

1. 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症は皮疹が手掌(しゅしょう:手のひらのこと)および足蹠(そくせき:足の裏のこと)に限局して多発する難治性の皮膚疾患です。
改善率は90パーセント以上と極めて高い結果が得られています。
また、扁摘の後、皮疹が一過性に悪化した場合、また発症から手術までの期間が短い場合、皮疹の消失も術後早期に認められます。
扁摘はこの病気に対してもっとも推奨すべき治療法であると考えられます。

【扁桃腺をとると手の状態が良くなります】


扁桃腺をとる前

扁桃腺をとって3ヶ月後

2. 胸肋鎖骨過形成症(きょうろくさこつかけいせいしょう)
胸肋鎖骨過形成症は胸骨、肋骨、鎖骨に原因不明の異常骨化をきたす疾患です。
主な症状は、胸肋鎖骨肥大部の疼痛で、緩解・増悪を繰り返し徐々に進行します。
単独で発症することはまれで、約80パーセントに掌蹠膿疱症を合併します。
扁摘の有効性は掌蹠膿疱症と同様に極めて高く、過去の報告では胸部痛の改善を示した例が81パーセントと非常に高い改善率を示しています。

3. IgA腎症
IgA腎症は糸球体腎炎の中でもっとも頻度が高い腎臓病で、昔はほとんど進行しないといわれてきました。
しかし、最近になって発症してから20年で20パーセントから40パーセントが腎透析に陥ることが判明し、画期的な治療法の確立が待たれています。

従来、急性上気道炎や急性扁桃炎のときに尿潜血や尿蛋白を認める患者様が20パーセントから30パーセントあり、扁桃との関連性が注目されてきました。
実際に扁摘の有効性は高く、血尿は82パーセント、蛋白尿は68パーセントの高い頻度で消失しています。
特に、急性扁桃炎で尿所見の悪化がみられる場合や発症してから早期で腎臓の状態が悪くない場合に扁摘が有効であるといわれています。

4. その他の疾患
上記3つの病気のほかに、アレルギー性紫斑病、尋常性乾癬、反応性関節炎などは60パーセントから70パーセント、持続する微熱は50パーセントといわれています。
これらの疾患においても上気道炎による症状の悪化や持続性の咽頭痛を伴う症例には、扁摘が有効な場合も多く、当院でも積極的に手術をおこなっております。

■扁桃病巣疾患はどうして起こるのでしょうか?

扁桃病巣疾患がどうして起きるのかはよく分かっていません。現在では細菌などに対する扁桃での免疫の異常が原因であるとされています。
つまり細菌抗原に対する抗体が扁桃でつくられ、免疫複合体を形成し、これが各臓器に達して二次感染を引き起こすと考えられています。
実際にIgA腎症の腎臓、掌蹠膿疱症の皮膚には免疫複合体の沈着が認められ、その血液中には免疫複合体の上昇が認められます。

■おわりに

扁桃病巣感染症の多くは難治性で、長期にわたり多くの薬剤を服用する場合もあります。
これらの患者様にとって短期間で負担の少ない扁桃の手術で症状の改善をみることは多大な福音となります。
ここに書かれている病気でお悩みの方は一度耳鼻咽喉科・頭頸部外科を受診することをお勧めします。

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