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北斗トップ > 当院の対応疾患・治療技術 > 甲状腺乳頭がん

甲状腺乳頭がん(こうじょうせんにゅうとうがん)

北斗病院は甲状腺の手術治療を専門的におこなう日本内分泌外科学会認定施設となっております。
頭頸部腫瘍センターでは、甲状腺腫瘍の総合的な診療をおこなっています。

■甲状腺乳頭がん

甲状腺がんの中ではもっとも多いタイプで、全体の95℅を占めます。
このがん組織を顕微鏡で観察すると、がんの形が「乳頭」のようになっているので、この名前がつけられています。
ゆっくりと発育し、体にできるあらゆるがんの中で性格がおとなしいがんの1つです。
しかし、首のリンパ節への転移は多く、まれに肺や骨へ転移することがあります。
治療は基本的に手術となります。

【甲状腺の片側にがんがある場合】

甲状腺の半分を切除する手術(甲状腺葉峡部切除術)をおこないます。
全身麻酔で2時間程度、約7日間の入院です。
術後、一時的に声がかれることがありますが、多くの場合、徐々に回復します。当院では毎年40名の方々の手術をおこなっています。

【甲状腺の両側にがんがある場合】

全てを摘出する手術(甲状腺全摘術)をおこないます。
術後、甲状腺がなくなるので手術のあと甲状腺ホルモン剤の内服が必要です。ビタミンDやカルシウム剤が必要になることもあります。
なお、手術後は定期的に通っていただき、血液検査、超音波検査、CT検査などが必要です。

造影CT検査で腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、食道、気管、血管との関連がわかります。

■甲状腺がんの発見頻度

これまで当院で首の超音波検査した約1万人を調べました。その結果、図のような結果でした。1000人当たりに換算しますと、しこりのある方150名の中で「がん」の患者さんは5名でした。したがって、しこりがあってもほとんどは心配のないものです。
しかしながら、しこりの中で悪性腫瘍(がん)の早期診断、治療が重要です。がんであっても痛みや自覚症状をともなうことはほとんどなく、触わっても分かりにくいため、診断が遅れがちになります。
大きくならないと自分では分かりません。

■甲状腺がんの患者さん・しこり発見のきっかけ

北斗病院 甲状腺のしこり発見のきっかけ

甲状腺がん370名の方が、どのようにして甲状腺にしこりがあるか分かったかを調べました。超音波検査で偶然、しこりが見つかった方が多かったです。しこりを自覚して病院に来た方はわずか10%でした。

■次世代シーケンサー(Illumina MiSeq)を用いたBRAF遺伝子変異の陽性率

北斗病院 次世代シーケンサー(Illumina MiSeq)を用いたBRAF遺伝子変異の陽性率

北斗病院では次世代シーケンサーという最先端の器械を利用してがん遺伝子に関する研究をおこなっています。甲状腺がんにおけるBRAF遺伝子変異はがんのタイプによって頻度が違うことが分かっています。

Bandoh N et al.:Targeted next generation sequencing of cancer related genes in thyroid carcinoma: A single institution’s experience. Oncol Lett 16(6): 7278-86, 2018

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