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北斗トップ > 当院の対応疾患・治療技術 > MRガイド下集束超音波(MRgFUS)

MRガイド下集束超音波(MRgFUS)

FUSについて

当院で本治療に使用するMRガイド下集束超音波(以下「FUS」と表記いたします)は、技術の世界的リーダーであるイスラエルのインサイテック社*(InSightecLtd.)が開発したエクサブレートニューロ・システム(ExAblateNeuro・system)です。
1024個の端子が付いたヘルメット型装置がFUS用の専用ベッドに備え付けられており、切開、切除、電離放射線なしで脳深部の組織を治療できる非侵襲的治療法です。脳内の治療に集束超音波を使うというコンセプトは何年も前から認められていたのですが、頭蓋骨という大きな障壁を通過して、これを実現するには多くの技術的障害の克服が必要でした。技術的な革新により、集束(虫メガネの要領で一点に集める)超音波技術とリアルタイムにMRIで1mm以下の誤差で正確な位置決めを行い、同時に脳内の温度をモニター(推定)することが可能になったことで、頭蓋骨を切ったり、穴を開けたりせずに、標的部位に数mmの熱による凝固巣を作るだけで、脳神経にかかわる病気の治療を行えるようになりました。

*インサイテック社 サイト(別ウィンドウが開きます)

FUSの原理

FUSの原理は、虫眼鏡です。太陽の光を一点に集中させて火をつけるほどの熱を集める虫眼鏡のように、この虫眼鏡の原理を医療に応用したFUSは、超音波のエネルギーを一点に集中させて、直接患部を焼却することができます。MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)は、集束超音波とMRIの2つの技術を組み合わせた画期的な治療法です。MRIの画像を見ながら直接身体のなかの患部(組織)に超音波を集点するため、身体の表面などに傷をつけることなく、もちろん被曝もなく治療を行うことが可能です。

治療方法

「経頭蓋MRガイド下集束超音波治療」は皮膚の切開や頭蓋骨に穴を開けたりするような手術ではありません。1024個の端子が付いたヘルメット型装置がFUS用の専用ベッドに備え付けられており、そのヘルメット型装置を患者様の頭部に装着し、MRI内に入っていただきます。各端子から標的部位に向けて微弱超音波を照射すると、正確に脳の1カ所に集められ、温熱で組織を変性させることにより症状を軽減させることが期待されます。治療にかかる時間はおおよそ2時間ですが、その前後の準備などに要する時間を含めますと4〜5時間程度です。改善していくのを確認したり、しびれや麻痺など有害な事象が起こっていないかを確かめながら、治療を進めていくことが可能です。また、治療後はすぐに日常生活に復帰できます。

対象疾患

本態性振戦

※本態性振戦に対するFUS治療は2019年6月より保険適応となりました。

対象となる患者さん

「本態性振戦」と診断された方で、お薬の効きにくい方を対象としています。ただし、合併症や治療経過、検査結果により、担当医が不適切と判断された患者さんは治療をうけることができません。

「本態性」とは原因不明という意味です。本態性振戦は、コップを持ったり字を書いたりといった日常の動作時に、自分の意思に反して手や足に細かく速いふるえの症状が出る運動障害の一種です。血のつながりのある身内の方に同じような症状がみられる(家族歴)ことが多く、高齢になるに従って、増加する傾向にあり、高齢者ではかなりの割合に見られる症状です。発症の詳しい理由はわかっていませんが、脳から末端の神経回路に何らかの異常が起きていると考えられています。発症後は症状が徐々に進行するケースが多く、重篤化すると運転や食事などの日常動作が困難になり、生活の質の低下を招く要因となり得ます。現在は他の病気と誤って診断されることも多い病気ですが、今後治療ニーズが高まることが予想されます。

本態性振戦に対する「経頭蓋MRガイド下集束超音波治療」

本態性振戦の治療としては、内服薬や、ドリルで頭蓋骨に穴をあけ視床腹中間(Vim)核(※1)に電極を挿入して刺激を与える視床電極刺激術、ガンマナイフなどによる視床破壊術などがおこなわれていましたが、高齢者へは負担が大きいことや、体に器具を入れたりすることに抵抗感があるせいか、あまり行われていないのが現状です。しかし身体の負担が少ないFUS治療が開発され、ふるえの原因となる視床腹中間(Vim)核に照射することでふるえを緩和することができます。

(※1)振戦(ふるえ)と同期して興奮を示す神経細胞がある、振戦(ふるえ)の原因となる箇所

受診までの流れ

お問い合わせ お問い合わせの際は必ず、FUS治療希望であることをお伝えください。現在かかりつけ病院がある場合は紹介状を地域医療連携課へ送付。地域医療連携課をとおして診察予約をしてください。
本館外来受診
(毎週火・金の午前)
診察とFUS治療が適応かどうかの検査を実施、適応となれば手術と入院の調整をいたします。
入院+治療 手術の前日に入院、翌日AMから治療(2泊3日〜1週間程度の入院)
※治療日の朝に頭部を剃毛します。
フォローアップ 本館外来で1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月で通院調整

パーキンソン病

パーキンソン病とは

脳内物質の減少により、手足のふるえやこわばり、運動障害が現れる病気です。パーキンソン病の症状は進行性であり、時間経過とともに悪化する傾向にあります。パーキンソン病の症状は振戦(ふるえ)や運動症状に限られているものではなく、時間が経つにつれてそれ以外の徴候が生じることがあります。

パーキンソン病に対する「経頭蓋MRガイド下集束超音波治療」

現在、当院ではパーキンソン病と診断され、薬ではコントロールが困難になってきており、かつ運動症状(ジスキネジア:勝手に体をくねらせるような動きが出る)を伴うパーキンソン病患者さんを対象として、ExAblateを使用したFUS治療を行い、その安全性と有効性を調べることを目的として、厚生労働省認定の「臨床研究審査委員会」の承認のもと「特定臨床研究」として行っています。

FUS治療は有効であると期待されていますが、パーキンソン病の症状を軽減またはなくすという保障はありません。また、さまざまな危険性(リスク)も考えられます。別項にリスクを記載しておりますが、パーキンソン病に対して淡蒼球(内節)という部位をFUSで手術することによる特異的なリスクについて述べます。本試験について検討したい方は以下の項目を必ずご確認ください。

※PDF形式・別ウィンドウが開きます。

FUS治療に関するお問い合わせ

北斗病院 臨床研究支援センター (事務担当:医療情報課)
TEL(代表):0155-48-8000 (月~金/9:00~17:00)
「パーキンソン病」または「本態性振戦」に対するFUS治療について とお伝えください。
※現在かかりつけの病院がある場合は、主治医と相談し上記内容について十分理解した上で紹介状を当院までお送りください。

紹介状(診療情報提供書)送付先

〒080-0833
北海道帯広市稲田町基線7番地5
社会医療法人北斗 北斗病院 地域医療連携推進課
FAX:0155-47-3083

外来受診のご案内

土曜午後/日/祝祭日/年末年始(12/30-1/3)休診

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