加齢、体重増加、仕事、外傷歴などが原因でひざの軟骨が少しずつ減少して変形したり、骨がこすれて痛みが起こる病気です。放置すると正座や階段の昇り降りが困難になり、やがて安静時にも痛み、歩くことも困難になってしまいます。日本での患者数は約3千万人で全人口の25%にも及ぶと推定される変形性膝関節症は、40歳代より散見され加齢とともに増加し、80歳代では男性の70%、女性の80%以上が罹患すると言われています。



病期・病態に応じた療法
StageⅠ〜Ⅱ(Ⅲ) 軽度から中等度 保存療法
初期から中等度の場合、薬物療法や運動療法などの保存療法を行います。
●薬物療法 鎮痛薬、湿布・軟膏などの外用薬、関節内注射
●運動療法 運動や生活指導で膝への負担を軽減
●装具療法 サポーターや杖、インソールなどを使用し痛みを抑制
初期から中等度の場合、薬物療法や運動療法などの保存療法を行います。
●薬物療法 鎮痛薬、湿布・軟膏などの外用薬、関節内注射
●運動療法 運動や生活指導で膝への負担を軽減
●装具療法 サポーターや杖、インソールなどを使用し痛みを抑制
StageⅡ〜Ⅴ 中等度から末期 手術療法
痛みの原因や度合い、または年齢に応じて3つの手術療法を行います。
●関節鏡視下手術 痛みの原因が半月板や軟骨の場合に行う内視鏡を用いた低侵襲手術
●高位脛骨骨切り術 膝の内側の痛みが顕著な場合で、自身の骨を温存する手術
●人工膝関節置換術 関節の表面を金属製の人工関節に置き換え、プラスチック製のクッションを入れる手術。末期の高齢者が対象
痛みの原因や度合い、または年齢に応じて3つの手術療法を行います。
●関節鏡視下手術 痛みの原因が半月板や軟骨の場合に行う内視鏡を用いた低侵襲手術
●高位脛骨骨切り術 膝の内側の痛みが顕著な場合で、自身の骨を温存する手術
●人工膝関節置換術 関節の表面を金属製の人工関節に置き換え、プラスチック製のクッションを入れる手術。末期の高齢者が対象

人工膝関節置換術

人工膝関節置換術は変形性膝関節症末期の高齢者に対して行う手術で、高齢者の増加と医療技術の進歩により、日本だけで年間8万件以上も行われています。大腿骨・脛骨の軟骨が摩耗・欠損し、軟骨下骨が露出してガタガタになった関節表面(荷重部)を削って、新しい人工の関節に置換する手術です。関節全部を置き換える全置換術と、関節の一部を置き換える片側置換術があります。



関節鏡視下手術

病期がStageⅡからⅣ、または半月板や軟骨が痛みの原因となる場合におこなわれる内視鏡を使った低侵襲治療。1㎝弱の小皮切から関節用の内視鏡を用いて関節内を処置します。損傷した半月板を削ったり、縫合したり、軟骨の破片を削ったり、軟骨の再生を促すなどの処置を行います。




