北斗トップ > 北斗について > 「腹部エコー」ってどんな検査?

「腹部エコー」ってどんな検査?




臨床検査科
石割真侑子



病院や健診で腹部エコーという検査を聞いたことがある方も多いと思います。「腹部エコーをすることになったけどどんな検査なの?」「前に検査を受けたけど息を吸ったり吐いたり、体の向きを変えたりして大変だったけど何をしていたの?」と思った方はいらっしゃいませんか?

超音波を利用して体内を映す検査

腹部エコー検査とは超音波を利用して腹部内を映し、臓器の状態を調べる検査でお腹にゼリーをつけて検査をします。超音波を出す機械(プローブ)との間に空気があると超音波が伝わりづらいので隙間を埋めるためにゼリーを用います。プローブの滑りを良くする役割もあります。


検査前に注意していただきたいこと

検査前は6時間以上絶食することが望ましいです。食後は消化管に食べ物が残っていたり、ガスが増えるので観察しにくくなります。さらに胆嚢から消化の働きを促進させる作用をもつ胆汁が排出され胆嚢が縮み見えにくくなります。また、無理のない範囲で尿を貯めた状態の方が膀胱や生殖器の観察がしやすいです。尿が貯まると膀胱が膨らんで見やすくなり、その背中側にある生殖器も比較的観察できるようになります。

腹部エコー検査のメリットとデメリット

メリット
●放射線を使用しないので被ばくの心配がなく妊娠中の方も受けられる
●非侵襲性で身体の負担が少ない
●リアルタイムで観察でき、必要に応じて繰り返し検査が可能

デメリット
●ガスは超音波を跳ね返すため、ガスが多いと観察困難
●肥満体型の方は脂肪が厚いため超音波が臓器まで届きにくい
●過度に痩せている方はプローブが骨に当たってしまい見えにくい

検査の精度を上げるため皆様に以下のご協力をお願いしています

呼吸
深呼吸をして横隔膜を動かすことで肋骨や肺に隠れている臓器が見えやすくなります。

体位変換
まずは仰向けで検査しますが、横向きや上半身を起こし体位変換することでよく見えるようになる部位があります。ガスを除けたり減少させる効果もあります。

圧迫
プローブで圧迫してガスを除けます。強く圧迫する場合もあります。痛みが続く場合は圧迫を緩めますのでおっしゃってください。

エコーで問題がないからといって異常がないわけではありません。CTやMRIといった他の検査と組み合わせて調べることが重要です。自覚症状がある方や健診で指摘を 受けた方、乱れた生活習慣に心当たりがある方には人間ドックや消化器内科の受診をおすすめします。
地域の皆様が明るく健康な毎日を過ごせるよう支援させていただくことが、私たち北斗の役割と考えています。
「地域の皆様とともに、常に革新と改革を推進してゆく病院」をホスピタリティ・アイデンティティに掲げ、
地域での細やかな医療・保健・福祉のネットワークを広げ、ぬくもりに満ちた医療をこれからもすすめていきます。