
血液透析とは、腎臓の働きが悪くなってしまった時に、腎臓の役目を果たす治療法です。具体的には、シャント(透析を行うために作られた血管)に針を刺して老廃物のたまった血液を身体の外に取り出し、透析器(ダイアライザー)の中できれいにして、再び身体に戻すという治療です。この老廃物を血液から取り除くために、透析器(ダイアライザー)という小さな孔がたくさんあいた特殊な膜を介して老廃物を血液から取り除いて血液をきれいにします。その際に余分な水分も取り除きます。
臨床工学科 科長 佐藤 貴英


一度の透析で使用される透析液の量は?
この治療では透析液を1回の透析で大量に使用します。皆さんは1人1回の透析で使われる透析液の量はどれくらいかご存じでしょうか?答えは約120ℓです。一般的なペットボトル500mℓの240本分となります。
透析液は1分間に500mℓダイアライザーの膜を介して流れています。500mℓ/min×60min=30,000mℓ/h(30ℓ)×4時間(透析は基本4時間)で120ℓとなります。

清潔であることが重要
透析液は患者様の血液を介して行うため清潔である事が重要です。透析液も元は水道水です。しかし水道水のままでは塩素や雑菌が多く含まれているため、清潔になるまで浄化しなければ透析治療には使用できません。そのために逆浸透法精製水製造装置(RO装置)が必要となります。
写真は当院のRO装置。水道水がこの装置を通ることによってきれいな水がつくられます。そのきれいな水に透析液A剤とB剤を混ぜることによって透析液が完成します。

安全・安心な透析治療のため
透析を行うためにはきれいな水が必要不可欠です。そのために毎日RO装置の保守管理を行なっています。さらに毎月透析液内に細菌が繁殖していないかも検査しています。たくさんの水を常に清潔に保つため日々機器の保守管理・点検を行い、患者様の安全・安心な透析を行えるように努力しております。
