睡眠時の大きないびきや起床時の頭痛、日中の異常な眠気などはありませんか？もしかすると「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。酸素不足に起因する合併症や眠気による大きな事故を未然に防ぐ意味でも、早めの検査・治療をおすすめします。
ヒトはなぜ眠るのでしょうか？その答えは、「脳と体のメンテナンス」です。寝ている間に、脳や内臓、自律神経、ホルモン、免疫、メンタルなど、その日に生じたあらゆる不具合をリセットし、翌日の活動に備える、人間が生きていく上で大切な営みです。睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が止まることによって血液中の酸素（O2）濃度が下がり、二酸化炭素（CO2）濃度が上がります。これらの異常により脳が危険を感 じて一時的に目が覚めてしまいます（覚醒反応）。目が覚めると呼吸は再開し、血液中の酸素・二酸化炭素濃度は一次的に改善しますが、寝てしまうと同じサイクルを繰り返してしまいます。結果として睡眠が途切れて、睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群へつながります。