医師研修Doctor training

臨床研修プログラム責任者からのメッセージ

プログラム責任者 副院長
西尾 正明

当院は急性期から慢性期まで一貫した医療を提供しており、PET-CT、3T-MRI、64列MDCT、IMRT、PACS、電子カルテ等、充実した先進医療機器インフラを開院早期から導入、これらを効率よく運用できる組織構築を行い、先進医療、予防医療、在宅医療を3本の柱と捉えた事業を行っています。

また、平成21年には社会医療法人へと法人格が上がったことにより、3つの柱で得た収益を効率よく新たな事業、人材育成に投資できる仕組みが確立され、国内だけでなく、経済成長著しいアジアにも目を向けて事業を展開しています。H25年度からはロシアのウラジオストックでインターネット回線を用いた検診事業をスタートさせ、今後アジアを中心にこれを拡大していく計画です。

今、我々を取り巻く医療界は急激に変化しています。医療に従事するものはこの潮流についていく、若しくはリードする気概が要求されます。このことは、研修医の皆さんも例外ではありません。単なる医学知識や技術、技能の獲得のみに留まることなく、医療界を含めた社会全体を俯瞰できる目が要求されることは疑いありません。我々とともに医学、医療の在り方を考えていく、やる気のある若手医師の研修を希望しています。

チーフ指導医からのメッセージ

指導医
金藤 公人

私が研修医であった四半世紀前と比べると、研修制度や専門医制度もずいぶん様変わりしましたし、医療を取り巻く環境も年々変化しています。それでも「初期研修で何を学んで欲しいか?」と問われれば、 「時代が変わっても変わらない、医者として変わってはいけないこと」を学んで欲しいと答えます。医者のマインド、医師の医師たるidentityのようなものを初期研修の皆さんに伝えられれば良いかと思っています。

今後の長い医師人生の上で、かけがえのない最初の2年間を縁あって当院でスタートするならば、基本的な医学知識や検査手技、治療テクニックなどを習得してもらうことはもちろんですが、 それ以外のもっと普遍的なものをしっかり身につけてもらいたいと考えます。

「長い医師人生、そんなに急いでどこへ行く!」手技を他の研修医より少し早く覚えたからといって、自慢できるのは仲間内のごく短期間だけです。 医師として習得すべき基本手技を多く経験することは重要ですが、当院では黙っていてもそうした手技は体験出来ます。
どんな領域でもそうですが、「心、技、体」の3つを会得してこそ、達人になれます。医師になった皆さんは、少なくともこれまで「勉強が得意」な人種だったはずです。

これまで培った基本的な知識すなわち「体」の分野は、今後もどんどん拡げて、かつupdateし深めていくことが必要ですが、「勉強が得意」な皆さんにはそれほど苦痛ではないでしょう。

しかし医師という仕事はそれだけではやっていけません。
「技」の部分、すなわち手技、テクニック、専門的知識の習得は、もう少しあとで自分の専門分野をみつけてから深めれば良いのです。それよりも最初の2年間で皆さんに習得してもらいたいのは、「心」の部分です。

何も聖人君子のように清く正しく、滅私奉公しなさいと言うわけではありませんし、かく言う指導医たちも、そんなに人間が出来ているわけではありません。 むしろ、いろんな先生がいますから、ある面は反面教師として、ある部分は見習って「医師としてのスタイル」を確立していく一助になれれば良いと思っています。 「三つ子の魂、百まで」じゃないですが、おそらくそういったものは、最初の2年間にかなり確立されると思います。

品格のある「医療人」として、最初の2年でどれだけ以下のことを体得してもらえるかを念頭に指導したいと考えています。

① 患者さんがどんな思いで受診しているかを慮り、相応の覚悟や責任を持ち診療にあたる
② 病気だけを診るのではなく患者さんを診る、つまり詳細な観察と同時に常に全体を俯瞰する眼を持つ
③ 自然に抗っても仕方がないと医療の限界を知り、謙虚な気持ちを保ちながらも、可能な限り自分の持つ医療や科学の力を駆使して患者さんに寄与する
④ 自分自身で解決できないなら、文献など先人からの情報や他人の意見に謙虚に耳を傾け、「患者さんにとっての最良」は何かを一番に考え、貪欲に知識や情報を収集する
⑤ 医療界の指揮系統の頂点に位置する自覚と責任を持って、円滑な人間関係を築きつつも毅然とした態度で、関わる人たちを的確にリードする

以上、いろいろと難しいことを書きましたが、多少は指導医の情熱が伝わったでしょうか? 「地方にいながらも最先端の医療」の提供を目指す当院は、ありきたりの研修施設とは異なります。自分にあったテーラーメードの研修ができる柔軟性もあります。
関西から移住して10年経っても、まだその魅力を実感している私をはじめ、全国各地から集まった先生達と一緒に、「北海道」を満喫しつつ有意義な2年間をenjoyしましょう!