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MSC Vol.9 MRI装置を使用した「無痛MRI乳がん検診」




MRI装置を使用した「無痛MRI乳がん検診」をご存じでしょうか?全国の医療機関と提携して展開しているドゥイブス・サーチという会社が行っています。厳格な品質管理と認定基準を満たし、当院では2025年9月から検診が受けられるようになりました。日本全国の92施設(北海道3施設)で受けることができる新しい乳がん検診です。

 

診療画像科 科長 森山 兼司

 

乳がんは日本人女性が最もかかりやすい「がん」の一つ

日本人女性の9人に1人が乳がんになる時代です。乳がんリスクは他のがんと違って30代から急増し、30~64歳までの幅広い年代で部位別死亡原因第1位、かつ年々増加傾向にある日本人女性が最もかかりやすいがんの一つです。ただ、必要以上に恐れることはありません。早期発見(ステージ1、2cm以下、リンパ節転移なし)の5年生存率は100%近くと非常に高く、早期の発見で適切な治療を受ければ、治る確率が高いがんとも言えます。しかし現実は40歳以上の方で2年に1度、市町村の助成を受けられるマンモグラフィというX線を使用する検診もありますが、痛みや恥ずかしさもあり、受診率が約45%程度にとどまっているのも現状です。

 

 

痛くない、恥ずかしくない

このMRIを用いた検診は圧迫しないので痛くもなく(図1)、専用の検査衣を着用するので恥ずかしさもありません。また、高濃度乳房でマンモグラフィでは見つかりにくい病変も検出しやすいとされています(図2)。乳がんの手術後などでインプラントが挿入されていても検査可能(一部除外品あり)です。

図1:従来のマンモグラフィと無痛MRI乳がん検診の違い。乳房を圧迫しないため、検査時の痛みはありません。

図2:日本人に多いとされる高濃度乳房の場合、マンモグラフィでは見つけにくい病変も、無痛MRI乳がん検診の場合は検出しやすいとされています。

高い検出率と短い検査時間

検出率や陽性的中率も高いという報告もあります。無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)のがん発見率は、1,000人あたり14.7人です。直接比較はできませんが、平均的なマンモグラフィの約5倍に相当します。検査の正しさを示す指標のひとつである陽性反応適中度も約5倍(ドゥイブス・サーチ登録施設の成績)です。検査時間は約15分です。

 

新しい乳がん検診

マンモグラフィ検査が苦手な方の受け皿として、さらに検出率・診断精度の向上が期待される新しい診断方法の一つとして、 この新しい乳がん検診を試されてはいかがでしょうか 。
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