
歯科口腔外科
北斗病院
当科の紹介
通常の歯科口腔外科的な治療はもとより、それまで大学病院などでのみおこない得た、悪性腫瘍や顎変形症などの治療を高い医療水準でおこなうことが、設立以来の一貫とした当科の理念です。そのため、他の医療機関から対処に困難な症例やチーム医療、あるいは専門医療を要する患者様が年間1000人以上紹介受診されています。
加えて、外傷や重篤な炎症、心疾患などの持病や障害をお持ちの方、あるいは専門医の治療が必要な方につきましても診療可能な体制を整えています。

当科では下記の3項目を理念とし、患者様の診療にあたっております。
- 安心・安全・良質で高いレベルの歯科口腔外科医療の提供を目指します。
- 病診連携、病病連携のもと、歯科口腔外科領域の2次医療機関としての役割を担っていきます。
- 学術活動を積極的におこない、また随時先進医療を取り入れていきます。
薬を服用中の方へ
服用中のお薬について確認しています
当科受診の際には、薬剤情報提供書(調剤薬局で配布される薬の説明書)や薬の現物、薬の手帳などを持参してください。
歯科口腔外科治療に際して特に注意を要する薬剤は、抗血栓薬・循環器系の薬剤(降圧薬、狭心症や心筋梗塞に対する薬、抗不整脈薬など)、糖尿病に対する薬、副腎皮質ステロイド薬、気管支拡張薬、免疫抑制薬、抗がん薬、ビスフォスフォネートなどです。
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歯科口腔外科 令和3年(2021年)治療実績概要
- 初診患者数 2172 名
- 紹介患者数 1853 名
- 入院数 1043 例
- 全身麻酔下手術症例数 357 例
- 静脈麻酔下手術症例数 679 例
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口腔外科 疾患分類
下記表は左右にスクロールしてご覧になれます。
項目 | 2021年 |
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患者数合計 | 2056 名 |
外傷 | 68 名 |
歯周炎など | 406 名 |
智歯周囲炎、埋伏歯、位置異常 | 892 名 |
顎骨炎,顎骨周囲炎,膿瘍 | 85 名 |
BRONJなど | 23 名 |
上顎洞炎 | 39 名 |
良性腫瘍および腫瘍類似疾患 | 80 名 |
嚢胞 | 94 名 |
悪性腫瘍 | 16 名 |
粘膜疾患 | 133 名 |
顎変形症 | 19 名 |
顎関節疾患 | 87 名 |
唾液腺疾患 | 12 名 |
神経疾患 | 11 名 |
ウイルス性疾患 | 9 名 |
インプラント関連(矯正用も含む) | 30 名 |
口腔乾燥症 | 19 名 |
歯科心身症 | 40 名 |
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歯科口腔外科 全身麻酔手術
下記表は左右にスクロールしてご覧になれます。
項目 | 2021年 |
---|---|
手術合計件数 | 357 件 |
智歯抜歯術 | 260 例 |
智歯以外の抜歯術 | 16 例 |
顎骨嚢胞・良性腫瘍 | 29 例 |
骨折などの外傷 | 8 例 |
炎症(外科的消炎術,腐骨除去術など) | 2 例 |
悪性腫瘍 | 18 例 |
外科矯正 | 18 例 |
骨隆起・小帯形成 | 14 例 |
歯科治療 | 42 例 |
プレート除去 | 13 例 |
唾液腺疾患 | 1 例 |
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歯科口腔外科 静脈麻酔手術
下記表は左右にスクロールしてご覧になれます。
項目 | 2021年 |
---|---|
手術合計件数 | 679 件 |
埋伏抜歯術 | 485 例 |
智歯以外の抜歯術 | 168 例 |
顎骨嚢胞・良性腫瘍 | 32 例 |
歯根端切除 | 12 例 |
歯牙移植、萌出困難歯の開窓術 | 5 例 |
歯科疾患 | 17 例 |
消炎・腐骨除去 | 4 例 |
骨隆起・歯槽骨整形 | 2 例 |
歯科口腔外科受診を希望される方へ
受診に際してのご注意点
また原則予約制です。治療をご希望の方、緊急を要する方も、まずはじめにお電話にてご連絡ください。
予約が必要です。お電話ください。
-
月〜金曜/9時~17時 土曜/9時~12時
当科は原則として予約制となっておりますが、緊急を要する方を優先させていただきますので、予約時間より遅れて診察がはじまることがございます。
また、申し訳ございませんが、治療内容の都合上、治療の順番が前後することがございます。ご了承ください。
受付・診療時間
- 2023年03月31日更新
- 歯科口腔外科予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
輪番 |
午後 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
牧野 |
【受付時間】
月〜金/8:00〜11:30、12:00〜16:30
土/8:30〜11:30
【診療時間】
月〜金/9:00〜12:00、13:00〜17:00
土/9:00〜12:00
予約制です。緊急を要する患者様は、北斗コールセンター(☎0155-48-8000)へお問い合わせください
医師紹介
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牧野 修治郎
歯科口腔外科部長/ 頭頸部腫瘍センター副センター長
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高野 昌士
歯科口腔外科 副部長
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佐藤 健彦
歯科口腔外科 医長
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武田 遼
対象疾患及び治療法について
対象疾患
2)良性腫瘍
3)顎変形症・外科矯正
4)親知らずなどの埋伏歯抜歯
5)顎顔面外傷
6)炎症
7)嚢胞(のうほう)性疾患
8)顎関節症
9)神経疾患
10)粘膜疾患・口内炎
11)唾液腺疾患・口腔乾燥症・味覚異常
治療について
1)心身障がい者の歯科口腔外科治療について
対象となる患者様は、肢体不自由(脳性麻痺など)、精神遅滞、行動・情緒障害(自閉症など)、てんかん、脳血管障害後遺症、内部障害(循環器、呼吸器、腎機能、免疫機能障害など)、さまざまな難病をお持ちの方です。
当科ではかかりつけの歯科医師、医師との連携のもと、術前に十分な診査をおこなった上で、安全に配慮した全身管理法(全身麻酔、静脈麻酔、モニター監視など)を選択して、最適な歯科口腔外科治療をおこなっています。
2)インプラント相談・診断
まずは医師にご相談ください
インプラント手術に必要な骨の厚みや高さが不足しており、骨移植が適応になる方、インプラントのためにCT撮像が必要な方が対象となります。
インプラント術について、術前の相談・診査・画像診断・手術をおこなっています。
各種インプラントメーカーに対応したCT撮像をおこなっています。 画像はかかりつけ歯科医に送付します。なお、インプラント治療は健康保険が適応されません。
3)全身麻酔下での歯科口腔外科治療について
口腔外科手術のうち、局所麻酔下の手術が困難な場合は静脈麻酔あるいは全身麻酔下に手術をおこないます。
歯科治療においても、歯科治療に対しての恐怖心が強い、吐き気が強い、通常の意識下の治療が困難な場合などでは静脈麻酔あるいは全身麻酔下に治療をおこないます。通常、入院下の治療となります。
参考例:全身麻酔下でのおやしらずの抜歯、2泊3日のコース
1日目 午後:入院 → 2日目 午前:手術 → 3日目 朝:退院
4)静脈麻酔下での歯科口腔外科治療について
おやしらずなどの埋伏歯抜歯、難抜歯、インプラント手術など侵襲の高い治療を受ける方、歯科治療恐怖症、緊張が強い方、吐き気が強い方、高血圧や不整脈等をお持ちの方を対象に、静脈麻酔下治療をおこなっています。
腕の静脈に点滴をとり、緊張をほぐす薬剤と鎮痛剤を少しずつ流します。緊張感がほぐれリラックスした状態で局所麻酔をおこない、手術や処置を開始します。
通常の治療よりも楽な気分で時間が経過します。
術後1~2時間ほど病棟のベッドで休んでいただいてからの帰宅となります。
なお、帰宅時ならびに当日は自分で車を運転することはできません。